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(2)生涯体育・スポーツとしての「柔道」について
『柔道を始める以前より健康になったか』ついては、約8割の者が健康になったと思っており(図8)、『柔道をすることによりストレス解消をしているか』の問いには、「している」と答えた者が86.6%であった(図9)ことから、生涯体育・スポーツとして「柔道」は捉えやすいように思われるが、『身近に柔道の施設があるか』について図10が示すような回答がえられ、『ある』と答えた者が多いが、卒業後やってみようと思う者は少なかった。(図11)

 

図8.柔道を始める以前より健康になったか

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図9.柔道をすることによりストレス解消をしているか

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図10.身近に柔道の施設があるか

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図11.卒業後やってみようかと思うか

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これらは、(1)の現在の練習に対する興味が薄いこととが、要因のひとつではないかと思われる。また、『柔道はケガの多いスポーツだと思うか』という質問に対しての回答を表す図12からもわかるようにケガの多いスポーツだと感じている者が多く、ここでも生涯体育・スポーツにつながらない要因があるように思われる。

 

図12.柔道はケガが多いスポーツだと思うか

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以上の調査から、既製の練習では柔道を楽しく行っていない者が多く、また生涯体育・スポーツとしても捉えていないことが分かった。これらの結果を踏まえて指導者は、今後の指導法を考える必要があるように思われる。そこで、指導経験豊富な高段者に今後の指導法についてインタビューによる聞き取り調査をし、興味を持たせて初期段階で行う指導として次のような練習内容を一般の練習内容と組み合わせて行うと効果があるように思われる。

 

 

 

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